そもそもポスターとは?
ポスターとは、屋外や屋内の壁や柱または選挙の場合は、専用のポスター掲示用ボードなどに掲示するために作られた宣伝用の印刷物です。
宣伝媒体としては視覚的な宣伝力が大きく、反響の多いのが特徴で、種類も多岐にわたります。具体的には以下のような例が挙げられます。
告知を主としたポスター
- ・商品やサービスのPRポスター
- ・イベントの告知ポスター
- ・公共機関で多く使われる啓蒙用ポスター
- ・学会の発表に使われる商業PRポスター
告知以外の用途のポスター
- ・芸術作品のプリント
- ・アーティスト・アイドル・俳優・女優の写真
- ・インテリア
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告知以外の用途のポスターは、偉人・アーティスト・アイドル・俳優・女優などの有名人や、インテリア・芸術作品といったものがありますが、
この種のポスターはイベント会場やインターネット通販などで、ポスターそのものが商品として売買されます。
ポスターのデザインの基本
デザインの基本は、文字と画像(写真・イラスト)の両方で構成されますが、画像メインや文字メインといった片方の要素をメインにします。
<デザインの基本>
また特殊な見せ方として、バーコ印刷(※印刷物の表面に樹脂を盛って文字や背景を盛り上げる印刷)や、箔押し加工で文字やデザインを際立たせる技法も存在します。
デザイン制作にあたり、印刷するポスターのサイズも大きくデザインにかかわってきます。
仮に「A判サイズで作成したけれども、B判サイズのポスターが必要だった」という場合、縦横の比率も変わるため、拡大縮小すればよいというものではありません。
ポスターのサイズはA4サイズのような小さい物からB0サイズの大きな物、選挙ポスターのように法律でサイズの決められた物もあり、さまざまです。
最初にサイズを確定してからデザインに取り掛かるようにしましょう。
ポスター印刷の基本
デザインが完成したら、今度は印刷です。
ポスター印刷の方法は、必要とするポスターの部数によって変わります。
大量に必要な場合はオフセット印刷機を、少部数の場合やB0サイズを超えるような大型の物は大判インクジェット機で印刷します。
オフセット印刷機や輪転機などは中ロッド〜大ロッド印刷用の機械、オンデマンドやインクジェット印刷機は小ロッド用として設計されている機械のため、
ロッドにあった印刷機を使わなければ、大きなコストがかかってしまい、販売価格を抑えることができなくなるためです。
例えばオフセットの場合、1000枚であれば非常にお安くなりますが、1枚だけ出力する場合、インクジェット印刷の何倍ものコストがかかります。
また、B0を超えるサイズになると対応出来るオフセット機自体、なかなかありません。
逆にインクジェット印刷の視点でいえば、1枚などは非常にお安くできますが、1000枚などになるとオフセットの何倍もの価格になります。
一般的な印刷屋さんであれば、ご注文数に応じた印刷方法で手配してもらえますが、どのように印刷するのかは、ご注文前に把握しておくことをお勧めします。
データについて
印刷用データは、一昔前までは専門のデザイナーがフォトショップやイラストレーターを使ってデザインするのが常識でした。
近年では一般の人もパワーポイントやワード等のソフトを使ってデータを作成するようになり、好きなポスターを自分でデザインをして、手軽に印刷出来る時代になりました。
しかしオフィスソフト入稿を受け付ける会社様が増えた半面、フォント問題が発生するようになりました。
フォント問題とは、オフィスソフトで文字を入力する際、フリーフォントなどを使用すると、入稿先の別のパソコンでは同じフォントがなく、自動でフォント置き換わってしまう問題です。
置き換わったフォントはお客様の意図したデザインに大きく影響し、まったく別物が仕上がってしまうことがあります。
弊社ではお客様の意図したデザイン通りになるよう、パワーポイントやワードのデザインの場合、PDF化をお願いしております。
正しい手順で希望に沿わないエラーが発生しないよう、データは慎重に確認しましょう。